リグニン由来の難燃性樹脂

リグニン由来の難燃性樹脂

Y. Matsushita, D. Hirano, D. Aoki, S. Yagami, K. Fukushima, Y. Takagi
A biobased flame-retardant resin based on lignin
Advanced Sustainable Systems, DOI: 10.1002/adsu.201700073 (2017)
DOI: 10.1002/adsu.201700073

バイオマスによる石油製品の代替は大きなテーマですが
生物素材であるバイオマスの重要課題として「燃える」ということがあります。
近年、様々な電化製品に用いられている樹脂(プラスチック)素材は
電気回路からの火花や発熱で燃えないように、難燃化処理が施されています。
バイオマス由来で難燃性を有する材料が開発できれば
バイオマスの利用範囲拡張に向けて重要な知見となります。

本研究では工業リグニンの一種であるクラフトリグニンを出発として
リン酸および窒素含有複素環の導入、そして植物性ポリオールとの複合化によって
難燃性かつ成型可能な樹脂材料の開発に取り組みました。

得られたリグニン樹脂はリグニンと植物性ポリオールを主骨格として有しながらも、
ガスバーナーによる直接加熱に対して優れた難燃性を示しました。