研究テーマ:リグニンの化学構造解析、バイオマスの高度利用

科学研究費助成事業データベース http://kaken.nii.ac.jp/d/r/60335015.ja.html
名古屋大学教員データベース http://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100002433_ja.html

  • 昭和62年 1987.4 名古屋大学農学部林産学科入学
  • 平成3年 1991.3 同上 卒業
  • 平成3年 1991.4 名古屋大学大学院農学研究科博士前期課程入学
  • 平成5年 1993.3 同上 修了
  • 平成5年 1993.4 日本製紙(株) 入社
  • 平成13年 2001.5 同上 退社
  • 平成13年 2001.6 名古屋大学農学部助手に採用
  • 平成15年 2003.9 博士(農学)(名古屋大学)
  • 平成17年 2005.11 名古屋大学農学部助教授に昇任
  • 平成19年 2007 名古屋大学大学院生命農学研究科准教授に配置換
  • 令和3年 2021.7 東京農工大学教授(以後、このページは更新されません)

学生へのメッセージ

Q1. 先生のご専門は何ですか?
 リグニン化学、パルプ・製紙学

Q2. 最近興味を持っているトピックは何ですか?
 大きく分けて「リグニン」と「パルプ・製紙学」になりますが、いろいろなことに興味を持って研究を進めております。リグニンに関していえば、何とかして「リグニン由来の新規工業製品を世の中に出したい」と強く願っております。今のところ、まだまだ越えなければならないハードルが数多くありますが、やりがいはあります。また、基礎的なところでは、リグニンの化学構造とその物性についても研究しております。これは、「なぜ、リグニンの構造が植物の種類や部位によって異なるのだろう」と単純に疑問を持ったからです。この研究が進めば、植物組織体に対するリグニンの役割が明確になり、さらに、前述したリグニンの機能化のデーターベースにもなりえます。このほかにも、人工的に天然リグニンが作れるかといったことにも挑戦しております。パルプ・製紙学に関しては、添加薬品のパルプ中における分布に関する研究を行っています。

Q3. 研究者の道を選んだ理由またはきっかけを教えてください。
 もの作りが好きだったからかな。気がついていたら研究者になっていました。

Q4. 研究者の道を選んでよかったと思うのはどんな時ですか?また、研究者でなかったら何になっていたと思いますか?
 たとえ小さくても、一つの問題が明らかになったとき。 研究者でなかったら、コックさんになっていたかな?

Q5. 先生ご自身の視点から、サイエンスの世界のおもしろさを教えてください。
 数学などの難問を解き明かしたとき、非常に快感であったことは、少なからず経験していると思います。研究も問題を解くという意味においては同じです。唯一つ違うのは「答えは誰も知らない」ということです。誰も知らない「答え」を見つけたときの喜びは、最高でしょう。ぜひ、味わってください。

Q6. 今までのご経験から、先生のモットーあるいは哲学などを教えてください。
 なせばなる。おかれた状況に対して最大限の努力をする。がんばれば、何とかなりますよ。

Q7. 仕事以外の時間は何をして息抜きをされていますか?趣味などありましたら教えてください。
 野球観戦など。近頃、体型が気になりだしました。草野球でも始めようかな?

Q8. 今後、先生はどういった野望をお持ちですか?
 世界で輝く研究者。

Q9. 最後にこれを読む学生さんに向けて熱いメッセージをお願いします。
 樹木は複雑で、一筋縄では解明できません。リグニンの化学構造一つとっても未知だらけです。パルプ・製紙学にしても同じことです。難しいことにチャレンジして、大きな感動を得ましょう。