研究概要

研究概要

古来より様々な目的・用途で用いられてきた木質系バイオマスは、
現代においても欠かすことのできない重要な素材として、私たちの生活を豊かにしています。
しかしながらその形成過程や構造、特性には不明な点も数多く残されています。
これらを解明し、木質系バイオマスの更なる活用を進展させることは、
持続可能社会の実現に向けて必要不可欠な課題であると言えます。

当研究室は木質系バイオマスの形成過程とその構造、および高度利用に関する研究を
化学的なアプローチによって推進する研究室です。
前者については、木質成分の化学構造、量、そして時空間配置に関わる情報を集約し、
木質の形成という生物学的機構の解明に挑みます。
後者については、特に物性と構造・状態の複合的評価から機能・特性の発現機構を解明し、
既存利用法の最適化および新規機能性材料の創製を目指します。
さらに、これらの研究遂行に必要となる新規測定評価法の確立にも挑戦しています。
そのような新規測定評価法を用いた他分野との共同研究も盛んです。

現在、以下のようなテーマで研究を行っています。各テーマの概要についてページを作成中です。

  • 植物細胞壁の構造と機能
    • 細胞壁リグニンの生合成機構とその構造制御
    • 樹木中におけるリグニンの構造とその分布
    • リグニンの構造と各種特性との相関
  • 化学成分の2D/3D分布可視化
    • 飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)によるケミカルマッピング
    • Cryo-TOF-SIMS/SEMによる凍結試料中における化学成分分布の可視化
    • 抄紙薬品の紙中分布と機能発現機構の解明
  • 木質バイオマスの化学変換による高度活用
    • リグニンあるいはリグニン由来化合物を出発とした機能性物質の創製
    • 化学修飾法による新規セルロース系材料の創製