凍結イチョウのcryo-TOF-SIMS/SEMおよびクロマトグラフィー分析

凍結イチョウのcryo-TOF-SIMS/SEMおよびクロマトグラフィー分析

D. Aoki, K. Kuroda, Y. Hanaya, K. Saito, R. Takama, Y. Matsushita, K. Fukushima,
Development of the Cryo-TOF-SIMS/SEM System and Application for Topochemical Analysis of Plant Biomolecules
Mokuzai Gakkaishi, 59, 367–374 (2013).
http://dx.doi.org/10.2488/jwrs.59.367

cryo-TOF-SIMS/SEMシステムを用いて、凍結したイチョウの分析を行いました。
得られたマススペクトルより、コニフェリンおよびスクロースから由来するm/z 381イオンの
凍結状態における局在状態を評価しました。

二次イオン量と実際の存在量とを比較するため、凍結試料の薄切片(上写真)を作製し、
高速液体クロマトグラフィーおよびイオンクロマトグラフィーにより、
コニフェリンおよびスクロースをそれぞれ定量しました。

比較したところ、相対的なイオン強度にはある程度の相関があり、
スクロースおよびコニフェリン由来イオンを細胞レベルで半定量マッピングすることが出来ました。